ショートコードの具体的な利用方法とその使い方 WordPress
WordPressにはショートコードと呼ばれる機能があります。
これは、結構便利なので紹介してみたいと思います。
ショートコードって何?
CMSという言葉が認知されるちょっと前までは、「管理画面からテキスト入力したものをDBに保存し、それをそのままHTMLに吐き出せばOK」といったレベルでした。
ところが、企業内でWebに精通した部署(Web広報、ウェブマーケティング)を立ち上げるような大きな企業と仕事すると、
- フォントサイズを大きくしたい
- 色を赤くしたい
- 画像を挿入したい
なんていう要望が発生し、それに答えるために「独自タグ」という形で実装することがありました。
(新サービスのプレスリリースなんかを打つこともあったので、結構リッチにすることもあった気がします)
「独自タグ」というのは、HTMLとかPHPとはまったく別でオリジナルで定義するタグのことで、例えばフォントカラーを赤くタグとして{%red%}を定義したとすると、
{%red%}フォントカラーレッド{%red%}
と記述すれば、
<font color="red">フォントカラーレッド</font>
と同じ表示にすることを可能にさせるものです。
HTMLタグを使えるようにすればいいのにって話ですが、DBにデータを保存する以上、SQLインジェクション対策は不可欠ですよね。
なので、セキュリティを担保しつつHTMLタグを使えるようにする方法として考えられたのです。
ショートコード使うメリットは?
WordPressは先に説明したフォントサイズや、カラーの話であれば、テキスト選択してボタン押すだけで実装できるとおり、もっと簡単につかえるようになっています。
ただ、以下のようなケースで使えたらどうでしょうか?
- サイト内に複数の問い合わせ先の電話番号、メールアドレスがサイト内に複数あり、頻繁に変更される(キャンペーンが多い場合など)
- アフィリエイトのバナーを記事内に入れていて、過去の記事も含めて一括で変更したい
- 特定のテーマを扱う記事に、定型的に入れている注釈がある(レンタルサーバの記事を扱うときは必ず、過去に記載した「レンタルサーバの選び方」というリンクと説明テキストを入れている)
全ページに適用させたい場合は、header.php、footer.phpといったテンプレートファイルに記述すれば良いですが、特定の記事・特定の箇所のみに適用し、運用の中で更新する可能性がある場合には、大幅に作業工数を削減することが出来ます。
記事数が少ないときは手作業でも問題ないでしょうが、記事数が増えてくるとちょっと大変ですよね。
なお、ショートコードは投稿・固定ページだけではなく、テンプレートファイルにも使うことが出来るので、適用する箇所に漏れがなければ一括で変更することが出来ます。
ショートコードの使い方
では、ショートコードの使い方です。
ここでは、投稿ページに電話番号を表示するショートコードを例に説明します。
手順は2つです。
まず、WordPressのfunction.phpに以下の記述をして、サーバにアップロード。
function telNumber() { return "03-1234-5678"; } add_shortcode('tel', 'telNumber');
次に、管理画面から、記事投稿で以下のショートコードを入れます。
[tel]
最後に、投稿した記事を確認すると
このとおり表示されてると思います。
ソース内容の解説
それでは解説です。
function.phpに記述したソースですが
function telNumber() { return "03-1234-5678"; } add_shortcode('ショートコード名', '関数名');
WordPress側で「add_shortcode」という関数が用意されており、第二引数(telNumber)で指定した関数を、第一引数(tel)で呼び出せるようにする物です。
ちなみに、テンプレートファイルに記述するときは、書き方が異なっており、
<?php echodo_shortcode('[tel]'); ?>
と記述してください。
おまけ
PHPがよくわからないという方は、「Post Snippets」というプラグインを使えば同じことが出来ます。
筆者はまだ利用していませんが、わかりやすそうな画面だったので迷わずに使えるかと思います。
コメント一覧
こちらの記事は、わかりやすいです!
経験の豊かさがにじみ出ていて、ほんと、信用できます。
ありがとうございます。がんばります!
ありがとうございます!
これからもWeb業界に貢献できるような記事を書いていきたいと思います。