Xserverでサイトの表示速度改善(高速化)
先日、Xserverで運用しているとあるサイトに対して高負荷状態が続いている旨の指摘があったことを記事にしました。(コチラを参照)
現在は落ち着いているので心配はしていないのですが、最近は多くの画像を利用する記事も増えてきたので、そういうページは「表示が重たいな〜」と感じることが増えてきました。
そこで、サイトの表示速度を改善する方法を探して実施したところ、結果としてサイトの負荷軽減にもつながっていることがわかりました。
そこで、本日はこのサイトの表示速度改善(サイトの高速化)について紹介したいと思います。
なお、タイトルどおりXserverを対象としていますが、XserverのWebサーバと同じapache 2.2.xであれば同じことができます。
専用サーバを利用している方もトライしてみてください。
Xserverでのサイト高速化の手段
具体的には以下の2つを設定します。
- mod_pagespeedを利用する
- FastCGIを利用する
このワードだけだとインフラスキルが必要になると思われる方もいると思いますが、実はXserverのコントロールパネルから設定をするだけで適用できてしまいます。(さすがレンタルサーバ!)
では、それぞれについて説明していきます。
mod_pagespeedを利用する
Xserverにログインし、サーバーパネルから「mod_pagespeed設定」をクリックします。
するとドメインを選択する画面になるので、対象のドメインの「選択する」をクリックします。
(この画面でわかるとおりすべてに適用されるわけではないので、設定したいサイトを絞ることが可能です)
mod_pagespeedが現在OFFになっていることを確認し「ONにする」ボタンをクリックします。
これでmod_pagespeedの設定は完了です。
FastCGIを利用する
続いて「FastCGI」の設定について見ていきます。
Xserverにログインし、サーバパネルから「PHP高速化設定(FastCGI化)」をクリックします。
対象ドメインを選択します。
FastCGI、キャッシュモジュールのステータスを確認し、「PHP高速化設定の変更(確認)」ボタンをクリックします。
「FastCGIを有効にする」「APCを有効にする」にチェックを入れて、「PHP高速化設定の変更(確定)」ボタンをクリックします。
完了画面が表示されたら設定は終了です。
設定後の速度検証
投稿数20000件のサイトで、実施前と実施後をGTmetrixを利用して比較したところ、以下の結果となりました。
実施前
実施後
なんと!
結構改善されますね。
先にこの対応をしておけば、もしかしたらXserverから高負荷のアラートは来なかったかもしれません。
設定後のデメリット
実は良いことばかりではありません。
この設定は、キャッシュを利用するため、適用後に、テキストや画像、またCSSやJavaScriptなど変更してサーバにファイルをアップロードしても、反映するまでに時間がかかってしまいます。
頻繁にファイルを変更することがあれば、その間は設定をオフにしておきましょう。
また、ファイルサイズの小さい画像はHTMLに埋め込む処理をしているのですが、その際、勝手に圧縮するので、画像が劣化するという問題があります。
その場合は、ドキュメントルートに以下の記述を加えた.htaccessを配置すれば解消できます。
ModPagespeedDisableFilters rewrite_images
最後に
適応して2週間ほど経ちますが、特に問題は出ていません。
心なしかアクセス数が若干増えました。
一時的なものなのか、はたまたサイトの表示速度に不満を持っている方が閲覧しても問題ないほどに高速化されたからなのかは、もうしばらく様子を見てみようと思います。
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