暗い写真をふんわり明るくする方法 Photoshop
前置きが少々長いので、急いで暗い写真を明るくふんわりさせる手順を知りたい方はコチラからどうぞ。
今年のGWに、5組の家族でバーベキュー(BBQ)をしました。
企画した方の段取りが良く、事前の各家庭の持参品の指示や、当日の作業分担(焼く係、司会進行、写真係、お金管理、など)を決めてくれるなど、プロジェクトマネージャー顔負けのディレクションでした。
BBQを企画してくれた方はとある不動産会社で営業をされているとのことで、Webディレクターを激しくオススメしておきました(笑)
僕は写真係となり、持ち前のiPhone6sでガッツリ撮影してきました。その数なんと700枚以上!
1日でこんなに撮影したは初めてです。
家に帰って、ブレてたりボケている写真の削除を行い、配布用の写真の選定をしているときに、ほぼすべての写真が暗いことに気が付きました。
実際の写真画像はコチラです。
撮影したカメラは、DVで液晶の明かりはMAX明るくしていたので、割とキレイに撮影できていると思っていましたが、実際は上記の通りとても暗い状態でした。
かわいい我が子と楽しいBBQにおいて、思い出が詰まった写真なので、「DVは静止画に不向きなんですよねぇ〜」という言い訳をして、「お渡しした写真はモニター画面をMAX明るくしてご覧ください」などどはとても言えません。
幸いにも、カメラの解像度は十分だったお陰で、明るく加工すれば十分通じそうな情報量を持っていました。そこで、皆さんご存知のPhotoshopを使い、画像を明るく加工することにしました。
被写体が子供メインだったことから、ただ明るくするだけではなく、ふんわりさせることで柔らかい印象になるようにも工夫しました。
試行錯誤しながら調整した結果、かなりいい感じになりました!コチラです!
どうでしょう〜
見違えるほど明るく、そしてふんわりしたと思います。
このナレッジは「日々使っていないと絶対忘れる」と思ったので、覚えているうちに備忘録を残しておくことにしました。
と、そんなわけでPhotoshopを使って暗い写真をふんわり明るくする手順を紹介したいと思います。
写真を加工する要件
渾身の一枚をレタッチするのであれば、画像に対して適切な処理を施すかと思います。
そこで手順を紹介する前に、今回の作業の要件を確認しましょう。
先に述べた内容から、以下の目的を満たす必要があります。
- 写真が暗いので明るくする
- 被写体が子供なので、ふんわり柔らかい印象にする
- 500枚以上あるので、自動処理が可能な手順にする
暗い写真を明るくすることは、たまにあるのでみなさんも経験があるのではないかと思います。
僕自身、何度か経験があるので、この写真を明るくする処理をベースにして、ふんわりさせることにしました。
写真をふんわりさせるには、複製した画像をぼかして上から被せればいいのでこれは特に問題ないかと思います。
次に、写真を明るくする方法については、数多く存在します。
- 自動補正(イメージ→自動トーン補正・自動コントラスト・自動カラー補正)を利用する
- 明るさ・コントラスト(イメージ > 色調補正の配下)を調整する
- 描画モードのスクリーンを使う
- フィルタの「光彩拡散」を使う
- 露光量(イメージ→色調補正→露光量)を調整する
この中で、画一的にどの画像にも適用できる処理を探せばOKです。
簡単に言いましたが、そんなわがまま設定簡単にできるかな、、、
あーでもないこーでもないと、試行錯誤すること約半日、悪戦苦闘しながら、やっとこさ設定を見つけました。。。。
それでは手順を紹介していきましょう。
Photoshopで暗い写真をふんわり明るくする手順
BBQの写真は、いろんな家庭の幼児が大勢写り込んでおり、著作権などいろいろ面倒なため、以下の写真をふんわり明るくしていきたいと思います。
ちなみに、こちらの画像は1年ほど前に、姫路城に旅行した際に立ち寄った神戸の異人館で撮影した、風見鶏の館です。
Photoshopを起動し、加工したい画像を読み込みます。
PhotoshopCS6の画面で紹介していますが、PhotoshopCCでも手順は全く同じです。
まずは、画像をふんわりさせていきましょう。
読み込んだ画像レイヤーを複製します。
コピーしたレイヤーの描画モードを「スクリーン」にします。
次にフィルタから「フィルタ > ぼかし > ぼかし (ガウス)」を選択してクリックします。
ぼかし(ガウス)の半径は20pxとします。
けっこう思いっきりぼかしたほうがいいので、足りなければ数字を増やしてください。
複製したレイヤーの不透明度を50%にします。
次に、画像を明るくします。
調整レイヤー用フィルタから「トーンカーブ」を選択してクリックします。
調整レイヤー用フィルタのレイヤーの描画モードを「除算」にします。
トーンカーブのシャドウポイントを上に引き上げます。
だいたい1〜2メモリ分でOKです。
これで完成です。画像を保存し、書き出しましょう。
書き出すとわかりますが、けっこう画像が重たくなりますので、必要に応じて解像度を小さくするなどしてください。
加工の前と後の画像を比較してみます。
いかがでしょうか。
暗い画像が、ふんわり明るくなっているのがわかると思います。
他レタッチ画像の紹介
上記では、建物の画像を明るくふんわりさせましたが、他の画像も同じ設定で加工してみます。
すべて、左が加工前で、右が加工後になります。
人物です。
ピンクのドレスを着て、足を広げていますね。
きっと、プリンセスなんてこんなものでしょう(笑)
食べ物です。
かなりふんわり明るくしたほうが遥かに美味しそうです。
夜景も試してみました。
スーパームーンの画像ですが、手前の植栽の色が視認できるくらいになりましたが、朝焼けか夕焼けの画像になってしまいました。
単純に明るいところで撮影した写真が光量不足で暗く見えるときに効果がありそうですね。
最後に
今回は暗い写真画像をふんわり明るくする方法を紹介しました。
ところが、僕の目的はこれでは終わりません。
要件の通り、500枚近い画像すべてを一個づつ加工するのはさすがに骨が折れるため、Photoshopの自動処理スクリプトを作って対応しなければなりません。
ただ、この記事で紹介するには、ちょっと長くなりすぎるため、次回、Photoshopのスクリプトの作り方を紹介したいと思います。
コメント一覧
コメントはありません