lolipopでサイトの表示が遅い
更新:2017-02-09
レンタルサーバーlolipopは、2006年に契約して以来の付き合いです。
契約当初は格安レンタルサーバーを謳い文句に利用者も爆発的に増え、今でも根強い人気があります。
そんな長い付き合いのlolipopですが、数年前から運用しているコミュニティサイトのユーザから「サイト表示に時間がかかります」という問い合わせをもらうようになりました。
その時に、手軽に実施できるAPCという機能を見つけたので、そちらを紹介したいと思います。
APCって何?
「APC」とはAlternative PHP Cacheを省略したものです。
ってもわからないですよね。
平たく言うと、PHPで実行した処理をキャッシュに保存しておき、次回以降のアクセスではその保存したものを利用することで高速化できるというものです。
PHPアクセラレータには、他にもいくつかあり、メジャーなとこでいうと
- APC (Alternative PHP Cache)
- eAccelerator
- XCache
の3つで、どれも効果は同じですが細かい設定がことなるのでもし自前でサーバ構築して運用している方は、運用しているサービスに適切なものを利用しましょう。
補足
lolipopでは無理ですが、Webサーバをapacheではなくnginxを利用すると、PHP-FPM(FastCGIと同じようなもの)が使えるようになり、もっと高速ができたりします。
XserverだとFastCGIが使えるので、興味のある方はXserverから高負荷アラートが来た。その2を参考にしてみてください。
対応方法
lolipopの管理画面にログインし、左のメニュー「Webサービス」から「PHP設定」を選択します。
該当ドメインのPHPのバージョンが5.3以上であることを確認。
もし、異なる場合はプルダウンで5.3以上を選択して変更ボタンを押してください。
サービスの都合上PHP5.3に できない場合は、APCは使えないので諦めましょう。
PHP5.3以上であることを確認したら、「設定変更」ボタンをクリックします。
画面真ん中くらいの「3.APC関連」にある
- apc.enabled
- apc.enable_cli
を 「1」にして、画面一番下の変更ボタンをクリックします。
これで設定は終了です。
設定の効果
WordPressで50,000記事あるサイトに設定して、GTmetrixで見たところ設定前とくらべて半分くらい早くなりましたね。
検索機能だけのサービスで設定したところ、数値の変化はほとんどみらませんでした。
同じような処理を何度も実行するプログラムでこそ効果を発揮すると思います。
いずれにせよ、効果は期待できるのでプログラム上、不都合がなければ設定しておくといいと思います。
コメント一覧
キャッシュを表示するということは、古い物をいつまでも表示し続けるトラブルが出やすくならないでしょうか。
はい。その通りです。
そのため、一度公開したページに何度も更新をするようなサイトには向いていないです。