週5日フルコミットで困ること 〜フリーランスお悩みあるある〜
現在、僕はUXデザイナーという肩書きで仕事をしております。
ところが10年前はWebディレクター、ないしはプロジェクトマネージャーとして、主に事業会社にて月160時間の業務委託契約を結んで仕事しておりました。
当時はコロナショックの前だったので、出社は当たり前の常駐フルタイムで仕事してました。
ほぼ正社員と同じ稼働時間なので、想像していたフリーランス生活とはだいぶ違います。
毎朝、満員電車に揺られながら「自由な働き方って何だっけ?」と思ったこともしばしばです。
理想のフリーランス生活は、自宅やカフェ、コワーキングスペースで作業し、打ち合わせの時だけ出社するスタイル。気分転換に海辺で作業、なんて夢見ていましたが、当時はなかなか厳しかったですね。
最近はリモートワークが当たり前になりましたが、週1、2で出社して欲しいというクライアントも増えてきたので、今日は、週5日フルコミットしていた時に感じた「フリーランスの悩み」を思い出しながらお話ししたいと思います。
週5日フルコミットフリーランスの悩み
大きく4つの悩みがあったので、それぞれ僕の実体験ベースで綴ってみたいと思います。
1. 教育の依頼
ある常駐先で、入社3年目の社員の教育を依頼されました。
この社員は制作ディレクションの基礎ができており、次のステップとして要件定義や設計といった上流工程のスキルを身につけてほしいとのことでした。彼は真面目な人で、協力したい気持ちはあったのですが、最終的にお断りしました。
理由は、以前、正社員として教育に携わった際、「教育は自分に向いていない」と感じたからです。
また、「教育を請け負う以上、相手を自分で選びたい」というポリシーもあります。
教育は、技術だけでなく心構えも含むため、簡単には引き受けられません。
これらは、Webディレクターの教育、教育に期待されていることにてエピソードとあわせて紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
2. リーダー業務の打診
別の常駐先では、リーダー業務を打診されたこともありました。
そこでは複数のディレクター部隊があり、各部隊にまとめ役としてリーダーが配置されていました。新設された部隊でまとめ役が不在だったため、僕に白羽の矢が立ったのです。
ただ、リーダー業務にはメンバーの教育も含まれており、僕の役割を超える業務でした。また、リーダーはプロジェクト全体を俯瞰し、メンバーを管理する責任も伴うため、こちらもお断りしました。
リーダー業務を担うには、指示だけでなくチームの教育やフォローが求められるので、慎重にならざるを得ません。
3. 他社の仕事を請けにくい
週5日、月160時間コミットすると、他の案件に手が回りにくくなります。
フルタイムでコミットしている以上、魅力的な仕事でも断らざるを得ないことが多いのが現実です。
最近は副業が流行っているので、平日夜や土日を利用して働く正社員の方もいますが、なかなか大変です。顧問的な感じで参画するのはできそうですが、僕のようにデリバリー作業を担当する人は厳しいと思います。
ただ、起業志向の友人からの相談やどうしても協力したい依頼には、土日に作業したり、夜間に打ち合わせを設定するなど工夫して対応したこともあります。
4. 指揮命令権と業務範囲
常駐フリーランスは、指揮命令権が企業側にあるため、業務範囲が広がりがちです。
指示書やテスト作業などの具体的なタスクは問題ありませんが、教育やマネジメント、品質管理など、担当外の業務も増えることがあります。
契約内容を明確にしておかないと、こうした依頼が次々と発生する可能性もあるため、注意が必要です。
まとめ
フルタイムでの常駐は、自由なフリーランスライフとは少し異なり、企業との契約内容や働き方に細かな調整が必要です。
今後も「フリーランスの悩みあるある」を共有していくので、ぜひお楽しみに!
コメント一覧
コメントはありません