Webディレクターの教育、教育に期待されていること

フリーランスも3年目になり、最近では企業様に常駐してWebディレクター、プロジェクトマネージャーをする機会が増えました。

 

そんな常駐でのお仕事ですが、直近でお付き合いさせていただいた2社からは、

 

この案件を担当していただくのに加えて、アサインするウチの社員のWebディレクター教育をお願いしたい

 

という相談をいただくまでになりました。

 

単純にお付き合いしている会社が、ベンチャー気質の残る若い会社だからということもありますが、それでも業務委託の人間が自社の社員教育を依頼される人材というのは、それなりに貴重価値があると認められていると思っています。(自意識過剰ですかね???)

 

またこの事実は、僕の営業戦略が実を結んでいる証明にもなっていると思っています。

(僕の営業戦略についてはコチラで紹介しています)

 

ところが僕はこの教育の依頼に対して、初めて相談をいただいた企業では承りましたが、2社目の依頼についてはお断りをさせていただきました。

 

本日は、Webディレクターの教育依頼を断った理由とあわせて、企業の社員教育について思うところを述べてみたいと思います。

 

依頼者の意図

まず「自社のWebディレクターを教育してほしい」という依頼そのものについてですが、依頼する側は何を期待しているのかを考えてみましょう。

 

言葉通り「対象を教育する」を実施すると、満足するでしょうか。

 

わかりやす例を挙げると、大学の予備校の先生であれば「勉強を教える」という行為が仕事になりますが、視点を変えて、親の立場で考えると「大学に合格させてほしい」になると思います。

 

つまり、Web案件の現場で求められるWebディレクター教育は、

 

教育対象のWebディレクターが一定のレベルに達すること

 

ではないかと思います。

 

また、もう一つ、思いついたケースとして「依頼者自身の業務が忙しくて、教育に時間をかけられない」というのはあると思います。

 

この場合は、教育してほしいのではなく「単純に面倒を見て欲しい」となります。

 

具体的には、プロジェクトにアサインして、教育対象者ができる仕事を与えるなどをすれば目的達成されます。

 

この場合は、「新人に仕事を作って依頼する」という面倒なタスクを「教育」という言葉で濁しただけなので、ただの言葉遊びとして捉えておきます。

 

僕が断る理由

「教育してほしい」の潜在ニーズが理解できたところで、冒頭で述べた通り、僕が「Webディレクター育成」をお断りしている理由について説明したいと思います。

(なお、ここでは「教育」を「人を育てる」の意味で捉えています)

 

断る理由は大きく3つあるので、順に説明していきます。

 

理由1:自分にマッチしたやり方

「教育すること」はあくまで目的達成の手段の一つにすぎず、Webディレクターを一定のレベルにするためであれば「丁寧に教える」でもいいし、職人のように「目で見て盗め」として一緒に仕事をするでもOKですし、また「ひたすら案件を経験させる」などなど、いくつかの方法があります。

 

つまり、目的達成の手法に「教育」以外の選択肢がある前提で、「僕の好きな方法でやらせてほしい」というのが理由です。

 

この考えから、教育を依頼する側は「ウチのWebディレクターを、君のやり方で育成してくれ」というオーダーをすると目的達成の確度が高くなるのではないかと思います。

(教育に対して僕のような考えを持っている人がどのくらいいるかわかりませんが、、、)

 

一方で、Webディレクターを育成する側は、ある程度の裁量をまかせてもらえるだけのスキルと信頼を勝ち取る必要があります。

(そうでない場合、リスクが大きくなるので「教育すること」以外の選択を与えることが難しいためです)

 

理由2:対象者のマインド

マインドと書くと抽象的かもしれませんが、平たく言うと「やる気」です。

 

本人にやる気がなかったら、いくら教えても無駄だということは理解いただけると思います。

 

そのため、本人にやる気がない場合は、まずやる気にさせるところから面倒を見なくてはなりません。

 

僕はサラリーマン時代に、一人では進行するのが難しい案件を請け負ったときに、上司に相談してサポートとしてアシスタントディレクターを追加アサインしてもらったことがあります。

 

しかしながら、このアシスタントディレクターはかなり問題があり「人事部が人選を誤った」と思わざるを得ないような人材で、正直、仕事が増えただけでプロジェクトがさらに大変になったこと経験があります。

 

余裕があれば教えながら案件をこなすのですが、今回はそんな状況ではないので、その旨を上司に相談しても「アイツを一人前にできたら、お前の評価があがるぞ」「俺もお前を育てた」などというだけで「兎に角やり切れ」をゴリ押しされました。

 

(もともとこの上司が育成の担当だったので、また面倒をみなければならないとなれば、当然の対応でしょう。2、3回ほど相談しましたが正論しか言ってこなくなったので、最後は僕のほうが諦めました。。。)

 

そんな経験は僕がサラリーマンを辞める理由のひとつでもあるため、育成を断る要因の大きな割合を占めています。

 

理由3:教育する相手は選びたい

理由を説明する前にみなさんに質問です。

 

教育が必要なWebディレクターってどんな人だと思いますか?

 

こちらを考えるために、まず教育が不要なWebディレクターについて考えてみます。

 

教育が不要なWebディレクターは「3年後ないしは5年後に自分がどうなりたいか」をイメージし、それを実現するためには、どうしなければならないかを考えていると思います。

 

しかしながら、一度にいろいろできないので目標達成に必要なタスクを分解し「まず1年でここまでやろう」といった具合に、誰かに言われなくても目的意識を持って仕事に従事するので、いちいち教えてやらなくても自分に足りないものは自分で勉強するし、分からなければ教わりに来ます。

 

そのため「あいつを教育してやってほしい」と言われるようなWebディレクターは「自分がどうなりたいか」のイメージがあるかどうかわからないですし、上司に「なりたい自分」を伝えることが伝えられているかもわかりません。そうなると、

 

会社から勝手に期待されているだけで、本人が教わろうと思っていないし、自分がどうなりたいかのイメージもない

 

という可能性が非常に高くなります。

 

とはいえ、実際にこの真意を確認するのは、業務委託のWebディレクターではなく、やはり会社の上司になるかと思いますが、どちらにしても確認しづらいです。。。

 

まぁ、この点についてこれ以上語らなくても意図は伝わったかと思います。

 

教える側も相手を選びたい、いうことです。

 

逆に教育の相談がある際には、

 

「彼は企画を考える際にシステム連系の知識がないことを課題として考えている。なので、企画時におけるシステム連系の考え方をこの案件を通して教えてあげてもらえないだろうか」

 

といったような説明があれば、「そういう考えであれば協力してもいいかな」と思えるかもしれません。

 

最後に

上記述べた通り、僕は教育を依頼されてもお断りをするようにしていますが、フリーランスという立場だからお断りできるのであって、正社員で部下を持つ立場の人が同じことを言ったら、査定に大きく響くと思います。

 

また、「人として」を考えれば、当然、教育してあげるべきです。

 

合理的な冷たい人間に思われてしまいそうなのでイメージ払拭のために書きますが、教育が必要そうかどうかはさておき、相談されればプロジェクトを成功させる仲間として、いきなり答えを教えることはせずにヒントを出すなどしてナビゲートするようにはしています。

 

僕はサラリーマン時代、日々の業務に忙殺されて、部下のキャリアプランに沿った案件を振ったりフォロー役をアサインするなどいろいろ配慮しなければならないことが足りていませんでした。

 

ところが、フリーランスとなった今、教育のストレスから解放されただけではなく、教育についてここまで考える時間が取れるようになりました。

 

時間があれば、Webディレクターをうまく育てる方法について考えることもできるかもしれませんので、また機会があったら考えてみたいと思います。

 

mislead
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