アートにエアコン引越し頼んだら追加で10万請求されました

みなさん、引越しをしたことはありますか?
僕は一人暮らしを始めてからこれまでに、6回の引越しを経験しました。
数ある引越しの中で、たった一回だけエアコンも引越し業社に任せたことがあります。
このエアコンを伴う引越しは、想像を超える苦難がありました。。。
特に費用面で、、、、
おそらく、同じ経験をされた方も多います。
とまぁ、具体的な事例がないと伝わらないと思います。
なので、この記事では引越し業社にエアコンの移設含めてお願いすると、こんな結末が待っているということをお伝えし、不幸な人を減らしたいと思います。
アート引越しセンターの見積もり
まずアート引越しセンターのエアコン工事の見積もりがいくらだったのかを見てみましょう。
真ん中あたりに「エアコン脱着 45,000円」とあります。
3台なので、1台15,000円の計算です。
この金額を見てどう感じるかは、人によって異なると思いますが、僕は安いと感じました。
理由は、僕が中学生の頃引っ越しをしたことがあるのですが、その時は同じ内容で1台30,000円だったためです。
この30,000円も当時はまだインターネットはなかったので、相場を知りたかったら相見積もりを取る、詳しい人に聞くなどするべきでしたが、我々は母は無知だったので、言われるがまま支払いました。。。まぁ仕方ないですね。
でもこうして、改めて見積もりを見ながら、
「エアコンの設置場所は普通の位置ですよね?特殊な感じではないですよね?実際は現場に行って見てみないといけないので、多少は追加料金が発生すると思います。」
と言われたことを思い出しました。
後述しますが、この”多少”の感覚が僕の感覚と大きくずれていたということになります。。。
電気工事会社からの請求と取り急ぎ1台の発注
エアコン含め荷物の搬入が完了した後、エアコン工事の人が現れて設置場所など詳しくチェックし、何やらスマホで電卓を叩きはじめました。
こちらとしては、「えっ?追加料金発生するのか?」と非常に訝しい顔をしてたと思います。
さぁ問題のエアコン工事の追加の見積もりです。
どん!なんと10万円の追加請求です。
マジかよ!!
すでに取り付け・取り外し・運搬の料金払ってるんだぜ????
でも驚くのはまだ早いです。
実はこれ交渉後の金額です。
最初はなんと11万でした!!!
が、そこは交渉して最終的に10万で着地しました。
金額提示された時は、冷静さを装い、詳しい内訳を確認し、変な作業が入ってないことは確認しました。
単純に1作業の単価が高いのだろうなと想像していると、何も言ってないのに、作業員が「アートさんが高いんですよねー」と愚痴をこぼしていました。おそらく、アートへの営業コストが含まれています。
高いと言ってますが、具体的な数字は教えてくれなかったので、僕は1.2か1.3掛けてる感じだと想像しました。(僕が勤めていたWeb制作会社の営業管理費がこのくらいだったからです笑)
このくらいのマージン率だったとすると、原価が8万だとしたら約10万になります。
エアコン業者としては8万を10万として伝えることになるので、「アートのマージン率が高い」とこぼしてしまったのだろうなと。
んー、気持ちわかるけど、どうしようかなー。
エアコン取り付け作業をするかどうかの判断は今しないといけないので、僕の頭もフル回転です。
5000万円の開発プロジェクトを上司にプレゼンしてる気分になりながら、「30度越えの真夏日が続くこの8月にクーラーなしで過ごすことは不可能」と判断し、とりあえず、リビングの1台は依頼し、残りの2台をどうするかはアート引越しセンターに確認してからとしました。
アート引越しセンターへのエアコン工事の見積もり確認
気を使って、そのに飲み物を買いに行くふりをしてアートに電話です。
まずは、アート引越しセンターの営業に電話をしましたが不在でした。(今思えば、この時電話に出ないのも怪しい)
次に営業所に電話し、要件を伝えたところ、エアコン工事の話は営業所で承るとなりました。(おそらく、クレームになりそうな件は営業所なのでしょうね)
この時の僕の知りたいことは、
3台のエアコン工事のうち残り2台を発注しない場合、エアコン工事として支払った金額(この場合2台なので30,000円)が返金されるのか
でした。
確認して折り返しを待ったところ、なんと
お値引きも分も考慮して、9,500円を返金します。
という衝撃の返答が来ました。
1台15,000円で、取り外し・運搬・取り付けが入っていますが、取り付けが一番大変なことを考えると、内訳的には1台5000円くらいと考えると、15,000円くらいがおそらく妥当な金額かなと思います。
確かに値引き交渉はしましたが、
その前に仕事欲しくてサカイの見積もり聞いて、さらに値引きしてきたオマエラじゃねーか。それに、エアコン着脱工事は電気会社だろ。なんで、エアコン工事作業がお前らの値引きに影響するんだよ。めちゃくちゃだな。どういうロジックで値引きしてんだよ。
という心の声はグッと堪え、「そうですか、わかりました」と言って電話を切りました。
この時、アート引越しセンターにはもう2度と頼まない、とだけ心に誓いました。
ただ、向こうもこのクレームは慣れてるでしょうし、むしろ収めるのもプロだと思います。
次の発注がなくても別に困らないでしょうしね。さすが大手は違いますね。
このまま感情的に言っても無駄なので、論理的に整理するために、知り合いの不動産屋に一般的な引越し屋のエアコン工事について意見を聞いてみたところ、
ちょっと高いというのは同感だが、追加見積もりが大きくなるケースとして、一軒家などで2階にエアコンが設置できず1階までホースを伸ばしたりすると、それだけで10万円近い金額になることはあります。理由としては、ホースに使っている銅管が高いので、長さに比例して値段が高くなります。
との回答でした。
なるほど。
とても理解しやすい説明だったので、改めて、残り2台の設置場所を思い出してみると、確かに2台あわせて5、6メートルは使いそうな長さだなと。
ここまでの情報で今回のエアコン工事をどうするかを整理してみました。
- おそらく別会社に取り付けだけ発注したとしても、せいぜい2、3万安くなるだけだろう。
- アートからのエアコンみ取り付け分の返金が9,500円と、半額以下しか返ってこない。
- 子供が3人と明日から普通に家でリモートワークするにあたり、クーラーがないと生産性が下がる(眠れない、子供がうるさい、などなど)
これらの理由から、「3台取り付けてもらう(嫌だけど)」が正解だと判断し、エアコン工事作業員に、その旨を伝えて3台とも作業をしてもらいました。
なお、その際、当初は口頭で11万の見積もりだったのを、10万に交渉してOKもらいました。
作業はその後、なんと夜の8時過ぎまで続きました。。。
作業が終わり、エアコンの効いた部屋で涼んでいる最中に、今日1日を振り返っていた時に、ふと
荷物搬入が完了した後を見計らってエアコン工事会社の作業者がきてチェックして追加見積もりを出すのは、
アートの引っ越し作業員の前で見積もりで揉めてるところを見られたくない
という裏があったのかなー、などといろいろなことが頭をよぎりました。
その後、不動産仲介業者からの入れ知恵
後日、知り合いの不動産屋と会った時に、「エアコン工事どうでしたか?」と聞かれたので、いろいろ感じた疑問をぶつけてみました。
すると、不動産から
マンションは一般家庭で使われる普通のエアコンの設置は想定して作られるので、もし特殊工事が必要なケースを事前に買主に伝えていない場合は、デベロッパーに今回の件を請求できるかもしれません。
と新しい情報をいただきましたので、早速、重要事項説明書を見てみました。
すると、なんとエアコン工事の件が免責ありました。。。。
もう、事前に買主側で調べておけと、の説明がありました。
こんな細かいところまで読んでマンション買わねーよ、と思いつつ、「免責読んでないあなたが悪いんでしょ」と言われたら何も言い返せないことは理解しています。。
いずれにせよ、デベロッパーに追加請求はできないが確定しました。。。
最後に
今回のエアコン工事を請け負ったTrust社は、業界では大きいようなので基本的に価格は高めだと思いますが、おそらくアート引越しセンター経由で依頼せずに、直接依頼すればそこまで法外な値段にはならないと思います。
転勤族などは除いて、エアコン込みの引っ越しは人生でそう多くないと思います。
ですが、エアコン込みの引越しで後悔する人が大勢存在しています。
おそらく、この記事を読んだ人でも、「まぁウチは大丈夫でしょう」とタカを括って、エアコンの引っ越しも含めてお願いすると思います。
ですが、いざ引っ越しが始まって荷物の搬入が終わり、エアコンの取り付け前のチェック後に出てきた見積もりを見て、
えっ!こんなに追加かかるの?
となる姿がありありと目に浮かびます。
今では、ゼヒトモ、ココナラなどをはじめとしたエアコン工事を業者を挟まず下請け企業へ直接発注できる仕組みがあります。
手間を考えて、引越し業社にまるごとお願いするのはよいと思いますが、今回のように知らないよ、聞いてないよとならないためにも、事前に調べて納得した上で、発注するようにしたいものです。
ゼヒトモとココナラとリンクを貼っておきますので、気になった方はどんな作業を依頼できるのかを見るとイメージが湧くと思います。
ココナラ
車も不動産も然り、相手が無知であるのをいいことに、サービスの中身で勝負しない業者・業界がまだまだ多く存在しています。
僕は、相手にバカと思われるのは嫌なので、常に自分で調べるようにしていますが、エアコン込みの引越しのように一生に数回しかないものを、スマートにこなすのはやはり難しいものですね。
Webプロダクトのプロジェクトマネジメントであれば、リスクを未然に防げますが、慣れてないとこうもうまくいかないのですね。。。
自戒の念を込めてこの記事を書いてみましたが、みなさんも気をつけましょう。
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