ハロウィンの市場規模縮小(経済効果減少)の原因を考えてみた
今年のハロウィンは盛り上がりましたでしょうか?
2018年のハロウィンの経済効果は昨年に比べて5%ほど減少しています。
ちなみに直近の5年では以下のような推移です。
2014年:1100億
2015年:1220億
2016年:1340億
2017年:1305億
2018年:1240億
(参照元:記念日文化研究所)
年々盛り上がっていると思っていましたが、2017年から減少傾向にあるのですね。
2013年はまだ市場規模も500億程度で、評論家も「ハロウィンは日本人の文化には根付きづらいのでこれ以上は伸びないでしょう」なんて意見もありました。
また、1,000億の大台に乗ったときに「もうハロウインは市民権を得たと言っていいので、この市場はまだ伸びるでししょう!」なんてことも行ってましたね。マーケティング評論家なんて当てになりませんね(笑)
クリスマスの経済効果はおよそ7,000億円と言われているので、ハロウィンの市場はまだ成長の見込みはあると思っていましたので、市場規模が2年連続で縮小しているのは意外だなぁと感じています。
最近、コンサルタントの本を読む機会が多いので、この手のニュースを見ると仮説志向で考えてしまう自分がいます。
いい機会なので、なぜハロウィンの経済効果が縮小しているのかをちょっと考えてみました。
ハロウィンの経済効果が縮小している原因
ぱっと10分くらいで思いついた仮説に対して、ちょっと調査をしてみました。
僕が思いついた仮説は以下の3点です。
土日の天気が悪かったのではないか
ハロウィンでは仮想パレードなるものがあるので、天候は重要です。
10/31が平日だと、その前の土日の天候が大きく影響すると思われますので調べてみました。
すると、2017年10月の土日のほうが天気悪いですね。。。
https://weather.goo.ne.jp/past/662/20181000/
https://weather.goo.ne.jp/past/662/20171000/
東京だけですが、ハロウィンの盛り上がりをメディアが取り上げるときは、渋谷が多いのでそれなりに納得感はあるので、この仮説は違うと言っていいと思います。
コスプレ衣装を使いまわしている
コスプレ衣装は、一度買ってしまえば翌年、翌々年と着ることができます。
「他の人と同じは嫌だ!」というこだわりの強い人もいると思いますが、「せっかく買ったし、今年もこれでいいかな」という気持ちになる人のほうが多い気がします。
コスプレ衣装系の市場データが見つからなかったので仮説の域をでませんが、それなりに確度は高いのではないかと思います。
市場が頭打ちになった
シーズンのイベントとしては、ハロウィンはクリスマスと比較して、違いを見てみるとひとつ気づきがありました。
- プレゼント
- ハロウィンは「トリックオアトリート」に代表される通りお菓子ですが、クリスマスではお菓子に限定されず、割と高額な商材の取扱が可能。
- 食事
- クリスマスは、七面鳥やクリスマスケーキなどに加えて、クリスマス限定のコース料理など外食も華やかですが、ハロウィンは特にありません。強いてあげればカボチャ系の料理ですかね。
- 衣装
- ハロウィンは派手な仮装をしますので、コスプレ衣装必須ですが、クリスマスはサンタやトナカイの衣装くらいです。
- アクティビティ
- クリスマスはパレードこそありませんが商業施設など全体がクリスマスムードになるため、買い物・食事・レジャー施設、どこで何をしてもクリスマスになります。もちろん、ハロウィンも商業施設や街全体での盛り上げはありますが、血糊など一見すると警察に通報されるような過激な格好もあるので、クリスマスのような商業施設や従業員を巻き込んだ一体感は感じられません。
これだけみると、コスプレ衣装の購買はハロウィン市場で重要な要素であると言えそうです。
先の仮説の「コスプレ衣装を着回す」が正しいとすると、もしかしたら来年のハロウィン市場は現状維持かもっと下がる可能性があります。
ちょうど、今月から某大手アパレル企業様のお手伝いをしているので、来年のハロウィンにおけるコスプレ衣装のし上推移を見て考察してみたいと思います。
いくらアパレルでもそんなデータ取れてるかな。。。。ドンキとかでデータ公開してないかな(笑)
最後に
仮説に対する調査が定性すぎるので、あまり参考にならないかもしれません。
(期待していた方、どうもすみません。。。)
お詫びと言ってはなんですが、最近読んだコンサルタント向けの本を紹介します。
「コンサル1年目が学ぶこと」は、コンサルタントの実体験に基づいて書かれているので、「あーわかるー、そんな体験あったわ」なんて昔のかかかりし頃を思い出す感じで親近感が湧きました。
また、ロジカルで読みやすかったです。
他の二冊は、コンサル業務を体系化してるので、業務を遂行する中で教科書のように必要なときに読み返す感じで使えると思います。
結構忘れてたこともあるので、初心に立ち返るにはちょうど良かったので、おすすめいたします。
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