Webディレクターの認知度 早死にする職業No,1から思うこと

公開:2015-12-11 / その他 / , , , , , , , ,
更新:2017-01-30

2015年10月頃にFacebookでシェアされた記事から、ちょっと面白い気づきがあったので紹介したいと思います。

Twitterでも拡散されていたので、まずそちらを引用します。

 

 

一瞬バスったのでご覧になった方もいると思いますが、リンク先の記事のとおり早死にする職業第1位は

 

Webディレクター

 

という衝撃のニュースです。

 

僕自身、Webディレクターなので「マジかよ〜」と思いつつ、心当たりがあるといえばあるので素直に受け入れることができました(笑)

 

実際、プロジェクトが佳境になれば2,3日徹夜は当たり前ですし、ひとたび案件が炎上すると1週間会社に泊まるなんてことは普通にあります。

(この辺りがIT土方と言われる所以です、、、)

 

そのため、冗談混じりではありますが「死」を意味するネガティブなワードが社内で飛び交ったりします。

 

自分が苦労した案件を思い返してみても、Webディレクターの早死率が高いというのは、あながち間違いではないかもしれません。。。

 

とまぁ、そこは置いといて。

 

実は、このTwitterをみて僕が気になったのは、Webディレクターが早死する職業第1位に輝いたことではなく、

 

「Webディレクター」の認知度って高いんだっけ?

 

と思ったことです。

 

Web業界以外で「ディレクター」といわれたら、多くの人はTV局で働く人をイメージする人が多いと思います。

 

「Webディレクター」が、どういう仕事をする人なのかをイメージできる人はどのくらいいるのでしょうか?

 

これがWeb業界に限定したランキングであれば、そんなに違和感はなかったと思いますが、ちょっと僕の体験談を交えて、僕が感じている「Webディレクター」の認知されてる具合を説明します。

 

周囲のWebディレクターの認知度

子供が1歳になり、最近ではママ友と呼ばれる集まりにも顔を出すのですが、他のママさんから「お仕事は何をされているんですか?」という質問に対して「Webディレクターやってます。」と回答して通じたことはほとんどありません。

 

相手の顔色を伺って「通じてないな」と感じたら「ホームページ作る仕事ですよ」とフォローを入れることで「あー、インターネット関連の仕事ですね」といった感じで、相手に理解してもらえる感じです。

 

そのため「Webディレクター」という職業が、早死する職業ランキングトップ10にある「商社マン」や「タクシー運転手」と横並びになるほどの認知度はないと思っています。

 

情報ソースの調査

ものすごく偏った調査だとしても、どういう調査をすると「タクシー運転手」と「Webディレクター」という職業が同一のランキングに現れるのか気になってしかたないので、一体どういう調査を行ったのか参照元を調べてみました。

 

調べた結果、情報ソースはSPA!( 2015年10月13日・20日合併号)とわかりました。

コチラから立ち読みすることができます)

 

買って読んでみたのですが、どうやら産業医である榛原藤夫さんの独断と偏見であることがわかりました。

(独断と偏見と書くとちょっと語弊がありそうですが、まぁ榛原藤夫さんの経験則から導かれたランキングってことですね)

 

榛原藤夫さんがどんな人なのか気になったのでGoogle先生に尋ねたところ結構ヒットしました。

 

幾つかのサイトで産業医・榛原藤夫(仮名)と紹介されており、顔写真はありませんでした。

対談も行っているようなので、本名はわかりませんが実在する人物のようです。

 

まぁ、完全に否定するほどの材料もないですが、今回のランキングの制度についてはいささか疑問は残るかと思います。

 

マクロミルとかに調査をお願いしてたりすれば信ぴょう性はあるのですが、信じてあげられなくて残念です。

 

結論

この早死ランキングを見て、コメントした人たちの顔を思い浮かべると残念な人が多いので、まぁメディアの情報なんてそんなものですよね~と、勝手に納得しました。

 

最近ではマイナンバーの受け取り拒否のように、一見まともそうな施策を打ち手として拡散しても「そんなのデメリットだけで意味ねーよ」といった意見が取り交わされ、世論が一転する動きがちょっと面白かったりするのでこういう記事は割りと好きです。

 

でもだからこそ、

 

正しい情報は何なのか、またどのように正しい情報を取得するか

 

を、考えさせられるキッカケになりました。

 

みなさんも面白い記事を見かけてもすぐに飛びつかず、別の視点から見ると、新しい気づきがあるかもしれません。

 

おまけ

ついでに「早死にする職業」でGoogle先生に確認したところ、なんと2年前のSPA! (2013年7月23日・30日合併号)で全く同じランキングを公表していました。

 

その時に紹介された「早死にする職業ランキング」は以下の通りです。

 

1位 大手広告代理店の営業
2位 IT企業の下請けSE
3位 チェーン飲食店店長
4位 若手官僚
5位 病棟勤務の看護師
6位 タクシー運転手
7位 LCCの客室乗務員
8位 自衛官
9位 公立学校の教員
10位 トラック運転手

参照元:http://nikkan-spa.jp/472254

 

「Webディレクター」はランクインしていませんね。。。

 

Webないしは、ディレクターというキーワードもありません。

 

強いて挙げれば「IT系企業の下請けSE」が近そうってくらいですね。

 

でも「IT系企業の下請けSE」であれば、業界内で労働環境の改善がなされているとはいえ、下請け会社はまだまだブラック企業も多いと思います。

 

そう考えると、「IT系企業の下請けSE」は2013年以降も大活躍してたかと思うのでむしろ、早死ランキングにランクインしていないとおかしい気がします。。。

 

まぁ、この時は榛原藤夫さんの患者には「Webディレクター」はおらず「IT系企業の下請けSE」が多かったのでしょう。

 

Author:yukio iizuka
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フリーランスとしてUX視点で業務支援しています。 HCD-Net認定 人間中心設計専門家 LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎ メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター Hi-Standard好きです。
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