車検とは?〜車検の目的や法律上のペナルティ〜
以前、このブログでも車検の相見積もり体験(詳細はコチラ)を紹介しました。
今読み返してみて、ふと「そういえば車検ってなんのためにやるんだっけ?」と改めて自問したときに、きちんと答えられないことに気づいてしまいました。。。
僕自身そうですが、車検については「お金がかかる」「行う意味が分からない」などネガティブなイメージがあるのも事実ですが、車検を行う目的についてはあまり知られていないかもしれません。
この記事を書くために調べてわかりましたが、公道を走行する自動車の安全管理について車検は重要な意味があるので、正しく理解して車検を受けるのがドライバーの責務だと思います。
特に、車検の目的や種類、車検を受けないことで生じる法律上のペナルティについては理解しておく必要があると思います。
ちゃんと理解もせずに、「車検の時期が来て、お店のスタッフに言われるがままにお金を払う」というのは良くないと思いますので、自分への戒めとして記事にしてみたいと思います。
車検とは何か
車検とは、自動車が公道を安全に走行できるのかを確認するための作業のことを指しています。
車検は自動車検査登録制度の略称で、対象の車両が法律で定められている保安基準を満たしていることを確認するための検査を意味しています。
トラクターやミニカーなどの小型特殊自動車や、排気量250cc以下のバイクを除くすべての自動車が車検の対象になります。
車検で行われる検査は車両の外観や機能をチェックする他、車検証など車両の所持や保管に関する書類の正誤の確認も含まれます。そのため、車検に出す際は書類の提出も必須になります。
車検の期間は車両の種類で異なり、普通乗用車を例に挙げると新車で購入した場合は三年後に初回の車検を行い、二度目以降の車検は二年ごとに行います。(お恥ずかしい話、僕はずっと車検は2年に一回だと思っていましたが、初年度は3年という事実を車を持つまで知りませんでした、、、、)
また、8トン未満のトラックは新車でも二年ごと、バスやタクシーは一年ごとに車検を受ける必要があります。これは、商業目的の車両は走行距離が長く、消耗が激しいとされているためです。
車検の種類と費用の違いについて
もっとも手厚い検査が受けられるディーラー車検
ひと口に車検と言ってもその種類は様々です。
検査内容は同じですが、検査後のアフターケアの有無や作業工賃の違いがあるので、車検を受ける際は車両の状態や費用を考慮して選ぶことが重要になります。
ディーラー車検は対象の車両を販売したディーラーによる車検です。自社メーカーの車両を扱うので検査の質が高く、部品を交換する際もメーカーの純正品が使用されます。
車検後の予備整備により、車両の状態が改善されるのもディーラー車検ならではの特徴です。
もっとも安心できる車検と言えますが、その一方で費用が嵩み、日数も長くなる欠点があります。費用については車検業者と比べると数倍ほど高くなることは珍しくありません。
費用を抑えつつ質の高い検査が期待できる民間整備工場
民間整備工場は自動車の修理を行っている個人経営の業者です。
会社の規模は様々ですが、指定工場か認証工場の看板を掲げています。指定工場の場合は車検に必要な設備が完備されているので、その工場だけですべての検査を行うことが可能です。
片や、認証工場は点検整備後の検査はできないため、改めて車検場に車両を持ち込む形になります。
どちらもメーカーを問わずほとんどの車両に対応している他、法定費用を除く検査費用や作業工賃などの諸費用が会社ごとに異なります。
車検の費用で会社を選ぶことができますが、車両整備の技術力に違いがある点は注意しなければいけません。
車両整備に詳しい人ならユーザー車検がお得
ユーザー車検は名前の通り、車両の所有者が自分で検査を行う車検のことで、車検場に車両を持ち込み、法律で定められた手順に沿って検査を行います。
法定費用以外の出費がほぼ発生しないのでお金を節約したい人には最適ですが、車両整備の知識や技術力が必須なうえ、車検の手続きも自分で行わなければいけません。
車両の整備や車検に関する手続きの方法を熟知している人にはお得な方法ですが、それ以外の人は避けた方が無難と言えるでしょう。
車検費用を安く抑える工夫
車検費用の違いは作業に関する部品代や人件費が大きく関係しています。そのため、すべてを業者任せにしないのが出費を抑えるための工夫と言えるでしょう。
わかりやすいところで言うと、ウォッシャー液の補充やワイパーの交換といった簡単な作業も業者が行うと人件費が発生します。
自分でできることは自分で行うことで、車検費用を安くすることが可能になります。
車検切れに関するペナルティや公道を走行する方法
車検切れの車両で公道を走ることはできない
車検は対象の車両が安全に公道を走行できるかを調べるための検査です。そのため、車検を受けていない車両は安全性が確認できていないと見なされ、公道の走行ができません。
車検を受けなかった車両は車検切れの状態であり、そのまま公道を走ると道路運送車両法に違反してしまいます。違反点数が生じる他、30日間の免許停止処分を受けることになります。
これは、安全ではない車両で公道を走行するのは非常に危険なため、罰則も厳しくなっているのです。
しかし、車検切れに対する罰則はあくまでも運転を行った場合に限られます。車検切れの車両を所持しているだけでは違法行為には該当しません。
仮ナンバーを使うことで公道の走行が可能になる
車検切れの車両でも検査場に持ち込み、決められた内容の検査を受けることは可能です。
車検切れの車両を業者に運んでもらう方法もありますが、費用が嵩むうえに最寄りの業者がそのような業務を行っていないこともあります。
よって、自分で車両を持ち込むのがもっとも確実な方法と言えますが、当然ながらそのままの状態で走らせることはできません。
車検切れの車両で公道を走行するには市区町村の窓口で仮ナンバーを発行してもらう必要があります。
仮ナンバーを取り付けることで車検切れの車両でも公道を走ることが可能になりますが、あくまでも車検を受けることを目的としているので、ナンバー発行時に申請したルート以外の走行はできません。
また、最大でも5日間が有効期限である他、期限を過ぎても返却しない場合は違法行為に該当するので注意が必要です。
車両のコンディションを良好に保つことが重要
車検は車両が公道を安全に走行できることを確認するのが目的です。
コンディションが良くない車両はその点を報告し、保安基準を満たしていない部分については部品の交換や修理も行います。
手間をかけるほど費用が高額化しますが、安全を最優先するのがドライバーの責務であることを忘れてはいけません。
車両を常に良好な状態にすることが安全を確保する必須条件です。
車検を受けることは義務ですが、車検を受けることで100%の保証をしてくれるわけではありません。
若い頃は、「車検はやらなければならない面倒くさいこと」として認識していました。
結婚し、子を持つ親になった今、車検を受けずに事故に遭って万が一のことがあった場合、悔やんでも悔みきれません。
今後も安心して車に乗れるよう、車検はドライバーとしての責任である、という意識を持ちたいと思います。
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