早生まれの我が子を幼稚園の年少に入園させて感じたこと
我が家には、3月生まれの幼稚園年長の子供がおります。
記事のタイトルにある通り早生まれです。
実は、この子は幼稚園の年少から入園させましたが、その時の年齢は、3年1か月です。
「早生まれの子を年少から入園させても大丈夫かな?」などと、不安なこともありましたが、当時生まれたばかりの0歳児がいたこともあり、「もう限界」という嫁さんの強い意見があり、幼稚園に入園させることを決めました。
今の職場の同僚で、早生まれの子を幼稚園に入園させるか迷っているという話になったので、僕の実体験を伝えたところずいぶんとスッキリしてくれました。その反応を見て「これって結構知りたい人多いかも」と思ったので、今日は、早生まれの子供を幼稚園の年少に入園させることについて、触れてみたいと思います。
早生まれの子供を入園させる際の不安
赤ちゃんの頃は、誰もが月齢ごとに細かく区切られて、発達具合や成長具合を判断されます。その後も2歳くらいまでは親のコミュニティも自然と自分の子供と同じ月齢の子供の親と仲良くなるため、周りの子との成長はあまり気にはなりませんでした。
ところが幼稚園に入園するとなった時に、この感覚は一気に変わりました。まず一番気にしたのは、幼稚園に入ることは、親元を離れ、社会生活のために子供同士のコミュニケーションが必要になりますが「それができるのか?」という点です。
幼稚園の「年少」というざっくりと分けられたグループには、入園時点で4月、5月生まれの4歳間近の子供がいれば、3歳になりたての早生まれの子供もいます。
特にウチの子供は入園時には3歳1ヶ月なわけで、まだオムツをしていました。
さらに、着替えはギリギリできましたが、ワイシャツの小さいボタンを止めることができず、一人で幼稚園の制服に着替えることができませんでした。
また、昼寝の習慣が抜けきれていないので15時にオヤツを食べると、とたんに眠そうにします。
食べ物は割と食べてくれたせいか、周りの子供と比べても身体はそんなに小さくありませんでしたが、一般的には体力や体格的な差も生じてくると思います。
そのため、早生まれの我が子を幼稚園に入園させる際、「我が子は社会生活にうまく馴染めるだろうか」、「周りよりできないことで劣等感を抱いてしまわないだろうか」などと、不安になるのはウチだけではないと思います。
早生まれの子供を入園させることのメリットとは
早生まれの子供の場合、一番のメリットは周りからたくさんの刺激を受けることだと思います。
同じクラスの中に、少しだけ年上の先輩がたくさんいる状態に起因すると思っていますが、実際に学年が異なってしまうと、縦割りクラス制をとっていない幼稚園でない限り、クラスが離れてしまうということもあり、ぐんと「お兄さん」「お姉さん」というように見てしまいがちです。
ですが、同学年で同じクラスにいると、自分より少しだけ月齢が上の子供たちの場合であっても「お友達」となります。
その「お友達」が、自分より少しだけ着替えがうまかったり、トイレが上手にできていたり、そして袋を少しだけうまく開けられたりするといったようなことが、早生まれの子供にとっては、とてもよい刺激となっていると思います。
その影響もあってか1学期にはオムツを卒業し、「今日は○○ちゃんと一緒にトイレにいったの」なんて報告をするようになりました。
このように毎日たくさんの刺激を受けながら、幼稚園での生活を送るようになっていきます。
そして、刺激を受けるのと同時に「自分も同じことができるようになりたい」という目標を持つようになるのだと思います。
その結果、幼稚園生活を送るようになってから、成長具合がぐんとスピードアップしたり、言葉の発達もどんどん進んだりするのは容易に想像できるかと思います。
また、何かうまくできなかった場合でも、「まだ3歳になったばっかりだからね」と周囲が寛容な目で見てくれることも、メリットと言えると思っています。
周囲に比べると体力面や成長面で発達が遅かったとしても、そこで「何でできないの」とはならないですよね。
温かい目で見守ってもらえ、できた時にはみんなから褒めてもらえるという状況は、早生まれの子供にとって、心のゆとりと自信の両方を持てる育ちやすい環境であるとも言えます。
また、常にクラスの中で一番年下の存在になるので、何かと先生が気にかけてくれたり、困っている時には周りの友達が手を差し伸べてくれたりするようになります。
クラスの中には、自分より小さい子供のお世話をするのが大好きという子供が、必ず数人かいるものです。そういった環境のこともあり、早生まれの子供は、周囲に甘えることが上手になっていきます。
社会で生き抜いていくのに持っていた方が得な、「人にうまく甘えられる術」をここで自然に身につけていくことができます。
(これがメリットかどうかは難しいところですが、、、うちの子は女の子なので、この特権は使っていいと思ってます笑)
早生まれの子供を入園させることのデメリットとは
それでは、反対に早生まれの子供を入園させることのデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
うちの子が実際にそうでしたが、入園時点で「オムツがまだ取れていない」、「うまく着替えができない」などといった生活面での発達の未熟さはどうしても生じてしまいます。
そして、言葉の発達も他の子供と比べると遅い為、うまく自分の気持ちが伝えられなかったり、友達とおもちゃの取り合いになったりするなどといった、コミュニケーション能力の発達不足が元で起こる、社会面でのデメリットもあると思います。
しかし、この生活面や社会面での発達は、4月生まれ、5月生まれであれば必ずしも問題ないということではありません。
月齢的なものによる部分もあれば、個人差にもよる部分でもあります。そして、それらは幼稚園での生活を送っていく中で次第にできるようになり、うまくコミュニケーションを取れるようになっていきます。
実際に、言葉がうまく出なかったり、興奮するとよくわからない動きをしますので、早生まれの子供より「大丈夫かなこの子?」と感じてしまいす(笑)
もう一つのデメリットとしては、体格面や体力面での差が挙げられます。
個人差はありますが、一般的に3歳、4歳くらいの時期は、一年間で身長は約6センチ伸び、体重は約2キロ増えると言われています。
その為、早生まれの子供と、他の子供たちが一緒にいるところをパッと見た際に、体格差を感じてしまうことは避けられません。
そして、走るスピードや運動能力などの体力面にもどうしても差が生まれてしまいます。それは幼少期の頃はどうしても埋めることはできない差です。
しかし、幼稚園の時期は誰かと競い合って負けてしまうことで、劣等感を抱いてしまうというよりも、周りの友達と遊ぶのが楽しいと感じる時期です。
その為、親が心配しているほど子供自身は何も感じていないと思います。
最後に
結果論ではありますが、我が家は3月生まれの娘を年少から入園させて本当によかったと思っています。
僕は父親ということもあり、「まぁなんとかなるだろ」くらいの雑な感覚も持っていたりするので、もしかしたら母親ならではの視点はかけていると思いますが、そういったことを抜きにしても、年少からの入園はおすすめです。
我が家は下の子が産まれたからという事情がありますが、家族の数だけ事象があると考えると、当然「年中まで入園させない」という選択肢はあっても良いと思っています。
述べた通り、3歳と4歳では日常の生活においてできることがかなり異なりますが、4歳と5歳ではこのあたりの違いが解消されます。
4歳と5歳とで差がないわけではなく、学習だったり身体能力に差が出てくるので心配事が変わってきます。
いろいろと書きましたが、早生まれの子供を年少から幼稚園に入園させることに悩んでいる方への、参考になれば幸いです。
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