求人会社のエージェントとの金額交渉で本当にあったやり取り


現在お付き合いをさせていたている企業には、プロジェクトマネージャー(PM)として常駐で参加しています。

 

職能上、クライアント先で外注のコントロールも任されているせいか、見積もりについて考えさせられることが多いです。

 

作業しながら、その昔、フリーランスを斡旋してくれる会社のエージェントと、印象に残るやり取りをしたのを思い出したので綴ってみたいと思います。

 

フリーランスを仲介する業者の存在

フリーランス駆け出しの頃は、人脈が多くあるわけではなかったので、「どうやって仕事を獲得するか」について考えることが多く、

 

とりあえずのキャッシュインとして、短期で派遣とかやろうかな、、、

 

なんて考えたことがあります。

 

結婚して、子供も生まれるって時に会社を辞めてしまったので、実際、けっこう泥臭いこともやろうと覚悟してました。

 

時間だけはあったので、ネットでWebの仕事を斡旋してくれる会社を探してみたところ、

なんと、フリーランスに仕事を斡旋する紹介会社が存在することを知りました。

 

その時は、ギークス(元ベインキャリージャパン、元ウェブドゥジャパン)とレバテックが有名でしたが今では他にもあると思います。興味のある方は以下のバナーから飛んでみてください。

 

営業は苦手なので、仲介エージェントが仕事を紹介してくれるのであれば、その対価として中間マージンを抜かれるのはwin-winだと思い、いくつかあった紹介会社の中からよさそうなところをピックアップして登録しました。

 

仲介エージェント登録後

どの紹介会社も社名を伏せた案件一覧のページがありましたが、ほとんどがSI系の案件で、募集もSEとかPGばかりで、Webの案件はごくわずかでした。

 

数少なかったですが、いくつかマッチしそうな案件があったので、「少々条件が合わなくても、どんなもんかとりあえず話だけでも聞いてみるか」という感じで、フォームからエントリーしました。

 

エントリーに必要な情報の入力欄が多くて挫折しそうになりましたが、なんとか入力を終え、申込みを完了させると、その週のうちに実績確認を兼ねた面談をすることになりました。

 

結果、その場で案件の紹介もされたので、条件がマッチした案件が1個あったので、交渉をお願いしました。

 

その後、クライアント先で面談を行い、ほぼ確定の知らせを受け、条件の最終調整段階になった時の会話です。

 

エージェントから電話がなり、(以下A)

 

A 「おめでとうございます。先方も気に入ってくれてほぼ確定しそうです」

 

僕 「そうですか!ありがとうございます!」

 

A 「確定にあたり、少々相談があるのですが、、、」

 

僕 「はい。なんでしょうか」

 

A 「希望金額から、1,2万減額でもよいでしょうか?」

 

僕 「・・・・・(2,3秒の間)・・・・えーっと、あの、その理由って伺っても大丈夫でしょうか???」

 

A 「実は、弊社の利益がぜんぜんないもので、、、」

 

僕 「・・・・・・・そうですか、、、即答しないとまずいでしょうか?」

 

A 「減額いただければ、すぐにでも正式なオファーをだせるのですが、、、」

 

僕 「・・・う~ん、わかりました。では、希望額に満たないのであれば辞退させていただきます」

 

A 「そうですか。。。わかりました。。。では引き続き交渉させていただきます」

 

というやり取りを交わして電話が終了しました。

 

いやー、いろんな営業と仕事をしてきましたが、かなり衝撃的でした。

 

確かに自分の会社に利益を残しさえすれば、高く売ろうが、原価を下げようがどっちでもいいと思います。

でも、売り物の値段を下げて、販売するってアルバイトでもできますよね?

 

理由が正直なので、上司にそういえと指示されたのかもしれないが、もうちょっとマシな理由もあるだろうよ。

 

典型的な出来ない営業だな~と感じてしまいました。

 

後日、希望の金額でOKの返事が来ました。

 

まぁ、僕としては希望の条件でその会社に勤めることが出来たので問題はありませんが、結局紹介会社に利益が出たのかどうかはわかりません(笑)

 

今となっては懐かしい記憶です。

 

僕がこんなやり取りを覚えているというのも、単にネタとしてではありません。

 

自分自身の価格を定めて、その価格で販売する

 

ということがはじめて出来た経験だからです。

 

「生活のために」など理由はともかく、やむなく安い金額で仕事を請けてしまった経験があるフリーランスの方もいるかと思います。

 

特に営業が苦手な人なんかは、こういう事態に陥ることが多いと思います。

 

最後に

多少安くてもこの仕事がしたいと思えるような魅力のある話であれば別ですが、自分を安く売るというのは、やってはダメです。

 

とはいえ、「結婚して子供がいるのに半年間、仕事がない」「貯金も底をついてしまった」なんて状態で条件の合わない仕事をするなといってるわけではないです。

 

このケースは、もはやクライアントにプロとして魅力的だと思われていないので、フリーランスではなく就職するのをお勧めします。笑

 

話が長くなりましたが、まとめますと、

 

理由のない値引きはするな

 

この一言が言いたかっただけだけです。

 

時には、経験のために安い値段で受けてしまうこともあると思いますが、描いている理想の自分像を忘れずに頑張りましょう。

 

Author:yukio iizuka
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フリーランスとしてUX視点で業務支援しています。 HCD-Net認定 人間中心設計専門家 LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎ メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター Hi-Standard好きです。
http://yukioiizuka.com
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